歴史にいざなうミュージカル (何でもランキング)

2010/05/10 ちょっとしたお話


重厚な作品、上位に並ぶ 

「好き」「嫌い」の前に残念ながら「見たことがない」という人が多い娯楽のひとつが、ミュージカルではないだろうか。

食わず嫌いで損している人に、初心者にも親しみやすく、また、昨今の歴史ブームに違った角度で迫れそうな作品を専門家に挙げてもらった。

 

1位 エリザベート(宝塚歌劇団、東宝演劇部) 

 

19世紀末、崩壊に向かうオーストリア=ハンガリー帝国を舞台に生きた皇妃エリザベートの物語。

彼女が魅入られた黄泉の国の帝王、皇帝、ハンガリー独立運動に加担して最後は自殺する皇子を交え、激動の歴史とともに届かない愛情や死の予感を描く。

 

(1)1992年ウィーン

(2)2010年8~10月東宝(6月5日から8月分のチケット電話予約開始)朝海ひかる、瀬奈じゅんのダブルキャスト

(3)宝塚のDVDのほか、エリザベートが主人公の西ドイツ・オーストリア合作映画のDVDも

 

 

2位 ミス・サイゴン(東宝演劇部) 

 

ベトナム戦争中の1975年、陥落間近のサイゴン(現ホーチミン)で出会ったベトナム人女性と米国人兵士の悲恋。

米国撤退に伴う混乱でカップルは引き裂かれ、女性はその後ベトナムで米兵との子どもを出産。

後半はその子どもを米国に送り出したい一心で自らを犠牲にする情愛が涙を誘う。

 

(1)1989年ロンドン

(2)2008

(3)東宝の日本公演のCDなど

 

 

3位 キャバレー(ホリプロ) 

 

 ナチス台頭の影が忍び寄るベルリンが舞台。

時代の不安感や不気味さが色濃く表れるなか、場末のキャバレーのショーガールと米国人作家の恋と破局を描く。
 入門編としては72年のライザ・ミネリ主演の映画「キャバレー」のDVDが入手しやすい。

 

(1)1966年ブロードウェー

(2)2010年1~2月

(3)海外映画のDVDなど

 

 

4位 レ・ミゼラブル(東宝演劇部) 

 

 パンを1つ盗んだ罪で19年間も投獄されたジャン・バルジャンの人生をフランスの復古王政や七月革命などを背景に描く。

 長大な作品なので1回では消化不良になる可能性も高いが、観劇するほどに奥深さへの理解が深まる。


(1)1985
年ロンドン

(2)2011年4~6月東宝

(3)CDや海外映画のDVDなど

 

 

5位 サウンド・オブ・ミュージック(劇団四季、劇団スイセイ・ミュージカル) 

 

 ナチスが台頭し始めたオーストリアで、修道女見習いの女性と大佐家族が歌を通じて交流。

ドイツがオーストリアを併合、反ナチス派の大佐にも招集命令が来たのを機に大佐家族はスイスへ亡命する。

「ドレミの歌」などおなじみの曲も多い。


(1)1959
年ブロードウェー

(2)ロングラン公演中劇団四季

(3)ジュリー・アンドリュース主演の映画DVDなど

 

 

6位 ミュージカル李香蘭(劇団四季) 

 

 日本人でありながら中国人女優・歌手として活躍した李香蘭の半生を通じ、第2次世界大戦前後の中国と日本の歴史を浮き彫りにする。
 戦争を語り継ごうとする劇団四季の浅利慶太代表の「昭和3部作」の1つ。


(1)1991
年劇団四季

(2)2009

(3)劇団四季のDVD

 

 

7位 ベルサイユのばら(宝塚歌劇団) 

 

 宝塚の代表作。男装の麗人オスカルと最後の仏王妃マリー・アントワネットらを中心にそれぞれの恋とフランス革命に向かう社会の激動を描く。

最近は主人公に据える人物を変えた「外伝」作品を上演。


(1)1974
年宝塚

(2)2009

(3)宝塚のDVDなど多数

 

 

8位 屋根の上のバイオリン弾き(東宝演劇部) 

 

 帝政ロシア末期のウクライナの小さな村でつつましく暮らしていたユダヤ人家族が、ロシアからの迫害を受けて国外追放の憂き目にあい、新大陸を目指す物語。
 米国のブロードウェーでは7年以上のロングラン公演となった。


(1)1964
年ブロードウェー

(2)2009

(3)海外映画のDVD

 

 

9位 太平洋序曲(新国立劇場) 

 

 黒船が訪れ明治維新につながる歴史を米国人が描いた。

「ウエスト・サイド・ストーリー」を作詞したS・ソンドハイムが曲を手掛けた。

(1)1976年ブロードウェー

(2)2002

(3)ブロードウェー版のCD

 

 

10位 王様と私(宝塚歌劇団、東宝演劇部) 

 

 19世紀、タイ国王の王太子の教育係として雇われた英国人女性が、東洋と西洋の文化の違いに悩まされながら理解を深めていく。

(1)1951年ブロードウェー

(2)1999

(3)ユル・ブリンナー主演の映画DVDや東宝版のCDなど

 

 

 ≪ 表の見方 ≫

 カッコ内は作品を制作、上演した主な団体名。

(1)海外を含めた初演年 (2)日本での上演予定や最近の東京での上演年(宝塚を除く) (3)関連のDVDやCD

 

(日経新聞から)

 


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ゆっくりビデオ

2010/05/10 植田 茂夫



みなさん、おはようございます。

休みにたまったビデオを見ていました。


ギリシャ国債が格下げされ世界中が揺れ動いているさなか
実にタイムリーな放送だったのが、

2007年に放送され、
企業買収という斬新なテーマで話題となった
NHKドラマの映画化、

『ハゲタカ MOVI』→ http://www.hagetaka-movie.jp/index.html

 

 

 

今回は、多くの企業買収を成功させた敏腕ファンドマネージャー鷲津に、
芝野が中国系ファンドによる日本の大手自動車メーカー買収を阻止いてほしいと依頼する

という、米国・中国を巻き込んだダイナミックでスピード感あふれる金融ドラマでした。

自動車を介して、「日本人の夢と希望を取り戻す」 ことができるのか、、、

 

 

もう一本は、『ALWAYS 三丁目の夕日』以来
ブームとなっている昭和の世界観が凝縮された、
三谷幸喜脚本、フジテレビ開局50周年特別企画、

『わが家の歴史』→ http://www.fujitv.co.jp/wagaya/index.html

 

 

こちらは三夜連続、トータル8時間、激動の戦後昭和史を
底抜けの明るさとバイタリティーで生き抜いたある家族の物語で、
これでもかというほどの豪華キャストとセットとともに、
東京オリンピック男子マラソンを一家で見ているラストシーンまで
一気に見入ってしまいました。


面白おかしく描かれてはいますが、昭和混乱期の「光」と「影」、
そして「生き抜く」、というテーマがしっかりと演出されており
さすが三谷ワールドという仕上がりでした。

 

久しぶりに見応えのある、2作品、10時間でした。

 

それではまた来週、植田茂夫でした。

 


 


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