成瀬弘という人
2010/07/05 植田 茂夫
みなさん、おはようございます。
W杯もベスト4が決まり、一旦中休み。
で、ご存知ない方のために、
トヨタの、と言うより日本の伝説のテスト・ドライバーで、
フェラーリからも世界一過酷なレーシングコースを知り尽くした男として、
「ドイツ・ニュルブルクリンクの神様」、「ミスター、ニュル」
と一目置かれていたトヨタのテストドライバー、成瀬弘氏(67歳)が
6月23日、そのニュルブルクリンクでレクサスLFAのテスト走行中に
別のテスト車と衝突し亡くなりました。
我々車好きには有名な成瀬氏、
1963年トヨタ自動車工業に入社後、
トヨタ2000GT、セリカ、レビン(AE86型)、MR II、アルテッツア他
トヨタの名だたるスポーツカーをテストした伝説の職人で、
世界中の自動車ジャーナリストが「トヨタマイスター」と呼んだ人物です。
そして「おやじ」と慕う豊田章男社長に運転技術を教え、
2007年にモータースポーツをスタートさせ
昨年5月には「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」に
レクサスLFーAレース仕様車でドライバーとして参加しました。
日本より海外で大きなニュースとなったようですが、
世界のトヨタを支えているテストドライバー300人のトップ、
マスタードライバーの事故はこれからのトヨタの車作りに
影響を与えるかもしれません。
このようなところにも日本の職人技が脈々と生きています。
成瀬弘 http://gazoo.com/racing/grmn/meister/vol_01/index.asp
それではまた来週、植田茂夫でした。