プロフェッショナル西健一郎「手間をかける」
2009/04/24 氏田 裕吉
心のこもったメッセージをお伝えします。
NHKのテレビ番組「プロプェッショナル」で日本料理の名人「西健一郎」さん
を取り上げていました。
その中で印象に残った言葉が、
「手間をかける」
という言葉でした。
難しい食材を使って、どうやって奥のある味を生み出すのか?
半世紀かけてつかんだ極意がこの「手間をかける」というシンプルなことだそう
です。
「手間をかける」、心に響いた言葉でした。
現代において、どうしても効率的に動いてしまう習慣がついているような気が
しています。
お客様との対応はもとより、すべての仕事においてもう「ひと手間」をかければ、
よい方向に向かうように思うことがあります。
楽をしようとか、こうやってもらえれば合理的だとか、面倒くさいからこれぐらいで
いいかとか。
効率的にすることばかりを考え、「手間をかけること」を忘れてしまっているのでは
ないか。
実は、「手間をかけること」が自分の仕事力を上げるのではないか?
そんなことを感じました。
メールよりFAX。 FAXより電話。 電話より訪問。 簡単なところでは
メールより手書きのお手紙。
「手間はかける」ほうが相手に伝わるものが大きいそんなことも思います。
「手間をかける」、忘れてはいけない言葉です。
また、著名な京料理人である父、音松さんの口癖。 これが、「死ぬまで勉強」。
いい料理ができたときや、うまくいったときには、耳元でぼそっとこの言葉を
ささやかれたそうです。
うぬぼれることなかれ、「死ぬまで勉強や」と。
「氣力」があれば何でもできる。 明日もがんばっていきましょう。
氏田 裕吉