4月からこう変わる 1
◆Ⅰ◆自動車賠償責任保険料 平均11.7%引き上げ
自動車損害賠償責任(自賠責)保険は4月1日以降、保険期間が始まる契約について
平均で11.7%引き上げられる。
現行の基準料率を算出した2008年4月1日の改定時に比べ、予定される損害率が上昇しており、
当初計算期間として予定していた2013年度迎える前に成績の悪化が見込まれることからこれを調整することになった。
事故が発生したときに保険会社が支払う保険金に充てられる「純保険料率」が平均で17.2%引き上げられる。
一方、保険事業を営むための経費である「付加保険料率」は据え置かれた。
これにより、2年契約の場合自賠責保険料は、自家用乗用自動車で11.0%増に当たる2480円、
自家用小型貨物自動車で19.9%増に当たる3840円、
軽自動車で15.8%増に当たる2990円がそれぞれ増加する。
◆Ⅱ◆高速道路新料金も延期
4月から平日の普通車上限2千円など新料金を導入する予定だったが、
東日本大震災の対応を優先するため、当面延期することが決まった。
無料化の社会実験も3月末で実施期間が終了するが、4月以降も延期するかどうかは未定。
被災地の復興財源に充てる意見が出ており、実施は困難と見られる。
4月以降は土日祝日上限1千円など、現在の割引制度のみ存続し、昨年の春までの料金体制に戻る。
高速料金の無料化は、民主党マニフェストの目玉政策だったが、元々国民の評価は厳しく、
予算編成に関連するパブリックコメントでも支持しないという意見が圧倒的に多かった。
災害支援と被災地復興のための予算に充当する方向で国会審議中。