タイヤの劣化
2009/10/25 加藤 宣晶
工場の加藤です。
古くからのお客様の車両が車検に入庫しました。
そのお車を借りてご自宅までお送りした帰り、
ふと見ると、ドアポケットに懐かしい?物が。
工場の昔の代表番号と、懐かしのウジタオートセンターの名前が!
住所も少し西にずれた昔の住所。
ここで新入社員だった僕は、当時の植田店長、安田主任に、シゴかれました。
この頃のウジタオートセンターでは、ファミリアやスカイラインが店頭に並び、
一部にビートルやゴルフといった、輸入車が有ったと思います…
入社して、指示を受けた「入庫掃除」。
小さいころから親父に洗車は手伝わされていたので、要領はわかっていて、掃除完了♪
「できました!」と報告に上がると、「早すぎるっ!」と一喝!
完成車両に連れ戻され、ここまでやるか!っていう位の
掃除機の掛け方、細部に至る掃除の仕方を
徹底的に叩き込まれました。
地図が一つ見つかっただけで、当時のいろんなことが思い出されます。
しかし何年前にお渡ししたものかわかりませんが、
ここまで年季をいれて、ご利用いただくとほんとに嬉しいです。
ちなみに僕がメカニックで入社して、初めて販売させていただいた車両が、
20年の時を経て、まだ、ご入庫いただいております。
その車の走行距離はすでに前回の入庫時に、
マニュアルミッション車ということも有り、安価な修理で
いつまでも乗れるもんですから、きっかけがなくずるずると…
ここまできたら、もう修理できる限り乗って欲しいです。
今回はタイヤです。
通常はタイヤが減ったら交換。
でも、走行距離が伸びない車は中々溝が減りません。
が、劣化は必ず進みます。
通常は表面のひび割れですね。
日光にさらされている車は特に劣化が進みます。
「まだ溝があるし」とそのまま使い続けると!
バーストしました。
中の針金が切れて、ゴムが膨れて破裂しそうです!
空気が抜けなかったのが幸いですが、凸凹タイヤになってしまい、
徐行しか出来なくなりました。
お次は長期冷暗所に保管していたタイヤ。
溝も少々残りがあり、ヒビも冷暗所保管で少なめ。
でも、それを履いて走っていると、髭が伸びてくるー!
「ちょくちょくニッパーで髭剃ってるねん♪」とのことでしたが、
そんな問題じゃなく、危ない!ので、交換していただきました。
こちらも上記と同様、中の針金が劣化して切れ、出てきた状態です。
最後は劣化じゃなく、フルブレーキでタイヤをロックされ、
偏摩耗してしまった例です。
通りを走行中に突如出てきた車両に、フルブレーキ!
タイヤはロックして、辺り一面真っ白な煙に包まれたらしいです。
なんとか事故を回避し、出発すると…ゴンゴン…ガタガタ!!
タイヤは全体にムシれたようになり、部分的に溝が無くなりました。
溝も結構減ってたのですが、最後まで良くグリップしてくれたミシュラン。
事故の回避も出来、最後まで、タイヤの役目をしっかり果たしてくれたので、
また値の張るミシュランをチョイス頂きました。
安かろう悪かろうですが、高かろう良かろうですね?