石川遼!「人間性と志」を磨く
2010/09/17 ちょっとしたお話
先日、フジサンケイクラシック・ゴルフトーナメントにおいて、
石川遼選手(18)と薗田峻輔選手(20)が史上最年少の優勝争いを行った。
2人は同じ杉並学院高の卒業生。
2年後輩の石川選手が最終ホールで薗田選手に追いつき、
プレーオフ4ホールの激戦を石川選手が制した。
同世代の2人が大舞台で死力を尽くす姿はとてもすがすがしいものだった。
彼らを見いだし、指導してきた吉岡徹治さんも2人の戦いを感慨深く見守った。
吉岡さんは、ジュニア選手を発掘・育成するいくつかのポイントに触れ、
ゴルフの才能や頭の良さと並んで「人間性と志が最も重要」という。
天性の才能や頭の良さは教えることはできないが、人間性や志は親や教師、そして指導者が導くことができる。
選手として必要とされる資質は技術よりもこの「人間性と志」なのだという。
大成するには、1日8時間の睡眠以外の16時間をゴルフ中心の生活にして、練習と努力を積み重ねていかなければならないわけで、高い志がなければ続かない。
子どもたちを教えるうえで大切にしている10カ条がある。
最初に「具体的な目標を持つ」とあり、
「できるだけ明るくおおらかに、ポジティブな発言と自信のある態度でふるまおう!」
「どんなに小さなことでも、してもらったことには、笑顔でありがとうと言おう!」などと続く。
一見ゴルフと関係なさそうに思えるが、現在の石川選手を見ると、この言葉の土台こそが彼の力になっていると感じる。
ゴルフというスポーツは自然を相手に自分と向き合い、まじめに努力することだという。
言葉は技術的なもの以上に内面的成長を促すことができるのだと思った。
三浦豪太の探検学校から
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9月のフジサンケイクラシックでは気心の知れた2人が歴史に残る死闘を演じるのである。
初日から互いに好スタートを切ると、3日目には同組で競い合い、石川が単独首位、薗田が3打差の2位で最終日を迎えた。まずは薗田がビハインドをひっくり返して首位でホールアウト。すると今度は石川が最終ホールの劇的なバーディーで追いつき、優勝争いをプレーオフにまで持ち込んだ。
4ホールに及んだプレーオフは、一打一打に息をのみ、互いに一歩も譲らぬ展開となった。
死力を尽くして戦った元「先輩と後輩」。
「すべての視線が僕と先輩のショットに注がれている夢のような時間だった。いつまでも続いてほしいプレーオフだった」
幕切れは意外な形で訪れた。薗田の1メートルのパーパットがカップにけられての決着。
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