「おでんと関東煮」
「おでん」
これって標準語、関東の言葉なんでしょうかね・・・
うちの母親や祖母は「かんとうだき」「カントダキ」って言います、昔から言っているので
私自身も「かんとうだき」といってますね^^
でも漢字自体は「関東煮」って書きます。
調べてみると、やはり
関東では「おでん」 関西では「関東煮」と長らく呼ばれていたようです。
「関東煮」と関西で言われる説はさまざまであって、
名のとおり関東からのルーツ味噌田楽で、それが煮込むだけで済むおでんに変わり。
屋台で手軽に食べれるとして関東で広まり、そこから関西にも伝わったようで、
みそ田楽と区別するために関東煮と名付けたのでないかと、、
しかし関東煮の老舗「たこ梅」さん曰くは
江戸時代に堺へきた中国人が食べていた煮物をルーツとし、広東料理から「広東煮」と呼ばれ、関東煮へと変わったと。
たこ梅の5代目社長は「堺浜で中国人の食べていたごった煮をヒントにして、初代が作ったと伝わっています」
で、味は?と言いますと
うどん・そば出汁とよく似た感じで、、
「おでん」関東が濃い口醤油で、少し濃い味付け
「関東煮」関西では薄口醤油でダシがきいた 薄口で少し甘め。
具材は概ね同じなんですが、関東では「ちくわぶ」という小麦のような竹輪のようなモノをいれ
(関西では見かけませんね・・・)
関西では(少なくなりましたが)「コロ」鯨の皮やタコを入れたりします。
このように西と東で「関東煮」「おでん」と分かれていたのですが、この均衡を破ったのは
コンビニエンスストアといわれています、
1979年にセブンイレブンがおでんの取り扱いを開始し瞬く間に全国のコンビニに普及し
「おでん」という関東の名が勝ってしまったようです。
しかし、しかしですよ・・・アレ?って思いませんか、、
皆さんご存知のようにコンビニに置かれている「おでん」の色・味
透明の薄味で、ダシのきいた・・・おでん・・・コンビニで濃い味のおでんを見たことがない・・・
そうなんです、味じたいは関東風よりも関西風の味付けが主流なんです。
ダシが薄いために(色も)お客さんが具材をよく見て選ぶことができる。
また味が濃いとコンビニ店内にその匂いが充満する、薄味のおでんなら店内に匂いが広がらないからだそうです。
ようするにコンビニでは名前は「おでん」味は「関東煮」となっているようです。
暑い夏でも食べたらおいしいですよね
以上、紺野達哉でした。