冬の生ガキ !
2010/11/17 ちょっとしたお話
おでん、キムチ鍋、寄せ鍋、モツ鍋、しゃぶしゃぶ、シチュー・・・。
ある食卓調査に、11月中旬から家庭でよく利用される料理として挙がっていた。
さて、鍋料理といえば新鮮な魚介類は欠かせない。
昨年は新型インフルエンザやノロウイルスが原因とみられる食中毒などが注目され、食べ物との関連も大きく取り上げられて、加熱されていない「生もの」への警戒感は強まった。
飲食店はもちろん、家庭でもうがい、手洗い、食品の衛生管理技術などが大きく進んだ年だ。
今年は注意喚起されているものの、流行の気配はまだ無さそうだ。
昨年の反動かどうか、オイスターバーと呼ばれる新鮮な貝類を食べさせてくれる店に行列ができている。
漁港から送られたばかりの生の貝類が、客の目前で、鮮やかな手さばきで殻をむかれていく。
滴る貝汁に、レモンなどのかんきつ類やスパイーシーなソースをかけて食べる。愛好者にはたまらないひとときだ。
生食でなじみが深いのはカキだろう。
欧米諸国などでは、古くから英語のつづりでRがつかない5月から8月までは食べない習慣があったようだが、最近は一年中食べられる種類がある。
寒い時期はうまさのもとを成すグリコーゲン(糖質)の蓄積量が多くなり、身もしっかり、ぷっくりとする。
亜鉛はじめミネラルを多く含む貝類だが、カキにはコレステロールを減少させるタウリンも含まれる。
むいたカキ100グラム(5、6粒)は60キロカロリー。
ローカロリーな食材として紹介される鶏ささみ肉は同じ量で105キロカロリーであることと比較すると、カキが栄養豊富で低カロリーな食材であることに納得がいく。
たんぱく質の豊富なローカロリー食材には豆腐などもあるが、カキに限らず、貝類は全般に低カロリーなものが多い。
アサリ、ムール、ホタテ、ハマグリなどを、食物繊維の多い海藻、きのこ類と共に料理してほしい。 (荒牧麻子)
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